蓮馬カヨタケの活動記録

読書と自転車好きな理系哲人を目指す一般人(今は…)の活動記録

京都への上京 1日目 〜ロードバイクでめぐる京都への旅〜

 脳の規格が完全に同一でない以上、入力される情報が等しくても、出力される認識は一致しない。同じものを見ていても、同じ色を見ていても、同じ話をしていても、同じように感じているとは限らない。

三田誠 ロード・エルメロイⅡ世の事件簿1「case.剥離城アドラ」

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はじめに

  京都への上京と名付けられた今回の旅。ネーミングセンスがこの上なくダサいとの評価を周りからは受けたのだが、自分自身としてはかなり気に入っている。この旅は自転車で行う参勤交代なのである(自分の中では)。まあ、修学旅行でまわれなかった観光地を巡り、ロードバイクで旅をしてみたかっただけなのだが。全行程は長崎から京都へ行き、京都から愛媛県今治市までを10日間で走破するというもの。ただし条件があり以下の3つを最低条件とした。
・基本的にホテル泊(初めての自転車旅でキャンプや野宿は大変だと判断したため)
・雨などが降った場合無理をしない(危険でないかつ楽しむことが前提のため輪行もガンガン行って行く)
GARMINで走行記録を取るのはもちろん、感じたことなどはすぐにメモしてnoteに後で楽にまとめることができるようにする(今書いているのはメモ帳に書かれた断片的な体験記録をもとに執筆している)
  ガチの方々からすると腑抜けもいいところなのだが、今回はあくまで初めての自転車旅行かつひとり旅であり、楽しむことを大前提としているためご容赦願いたい。

装備に関してはこちら。持って行ったもののリンクをできるだけ貼っているのでご参考までに。

ytmwt.hatenablog.com


では、1日目を始めていこう。


1.始まりはいつも坂とともに

  1日目は家にていつも通りの時間に起床。起床時刻は午前5時。アラームはゆるキャン△のOP。そして日課の珈琲(これがないと活動できない)と読書、みんなで筋肉体操をこなして出発。

既に午前7時半をまわっているが気にせずペダルを回していこう。なんたって今日から10日間に及ぶ自転車旅行へ行くというのだから非常に楽しみである。
 
   詳しい行程情報は今後書いて行く予定であるため省かせていただくが、1日目は長崎県から九州を抜けられればよし、最悪でも北九州にはついているようにしたい、という目標のもとペダルをシャカリキに回していった。

  「長崎県(スペース)自転車」と検索すると候補に「乗れない」が上がってくる県民の1人である私は京都までたどり無事たどり着けるのやら…。(「南鎌倉高校女子自転車部」の中でも使われるほどである。)
  
  とりあえず長崎駅前から諫早市を抜け、佐賀県に入らなければ。

長崎の坂は自転車のやさしくない。主要な道は坂かつ車が多い。斜面の家に行くにはほとんどが階段の坂。「乗れない」とのレッテルもうなづける。

  
  国道34号を抜け、207号をひたすら北上。ここまではアップダウンが繰り返す平坦基調の道が続く。横に海をひたすら眺めながら、佐賀へと突入していく。

   このような菜の花ロードが207号沿いに続く。花粉症には辛い時期がやってきた。

  

 

  沿道から襲い来るカニの誘惑に耐えながら佐賀県へ。ここから久留米市へ向かうまで田んぼが延々と続く、(リンちゃん曰く)「禅の修行ロード」に突入する。(ゆるキャン△ 11巻 p146 参照)
  
  まずは海の鳥居がある佐賀県藤津郡太良町に入る。海中鳥居で朱色をなしているのは厳島神社の鳥居かここくらいなのではなかろうか。(もしあったら教えていただきたい)

  ちなみに鳥居の参道は貝の殻でいっぱいのため、転ぶことはおすすめしない。

               青に朱色が映えている。

 

 


  佐賀県をなんとか抜け、福岡県は久留米市へと入る。

     ドルバックがついているのは今回の写真ではなく以前の写真だからである。

 

  筑後川を渡って行くのだが、山がちで河川敷など存在しない県の民からすると非常に憧れがある。海から遠い県民が海を見ると興奮するように、山がちな県の県民は河川敷に興奮するのである。(私だけなのかもしれないが)日本は扇状地や三角州に主要都市が集中しているため、私のイメージの中では、幅が広い河川に河川敷がある、というだけでそこはもう都会である。

  楽しいのはここまででここからひたすら山を越え、北九州市に入って行くことになる。だがそんなことはつゆ知らず、GARMIN先生のひくルートをひた走って行ったのである。


2.あかん。GARMIN先生、鬼やで

  どうやら久留米市から北九州市へと抜けるには山越えをしないといけないらしく、できるだけ平坦な道を選んでいくことに。
だが早速、峠へと誘われる。行く先に山が見えてくると自分と峠との戦いの火蓋がきって落とされる。

       手前の坊やが開戦のゴングを今にもならしそうである。

  
  そして八丁峠へのアタック(GARMIN先生のトレーナーが先行して)が始まった。



ヒルクライムをするとあっという間に高度が上がるため、いつも「さっきまであそこにいたんだもんなぁ」という感覚に襲われる

  ヒルクライムは好きである。あまり長崎にはローディーがいないのでなんともいえないが、自分はそこまで山で速いとは思っていない。(事実20km/h巡行すらできていない)だが、山は好きである。進んでいる感覚が直に味わえるからである。やはり努力した成果が目に見えてわかるのは非常にやっていて楽しいものである。


ここを登ると…

八丁峠の山頂へ向けての道が見える

  今回は八丁峠を抜けるのはやめにした。荷物もあるし、峠制覇が目的ではないためである。というわけでトンネルを抜け、一気に下るルートへ。すごい長いトンネルが続くがぶっ飛ばして下へと向かう。

  八丁峠へと誘おうとするGARMIN先生がピロピロと腹を立てて抗議してくるが無視して先へ。だがバーチャルトレーナーは可哀想である。本当に峠を登らされてる。GARMIN先生、鬼やな。(バーチャルトレーナーが走るのはサイコンのデータ上だけなので、本当に登っているわけではないのだが、不憫に思えてくるのは私だけだろうか)

  下界(自転車乗りがよく使う山から平地へ戻ってきた時の平地の呼び方)へ戻ってきた。どうやら時間的に北九州市に入るくらいで限界のようである。旅には臨機応変さ(特にひとり旅だと)が重要である。

  無理して頑張っても次の日移動ができなければ意味がないため自分との相談を常に行っておくべきである。
 
  とりあえず近くのコンビニで肉まんと珈琲を補給し宿の確認と確保をし、宿へと急ぐ。

着いた頃にはすでに真っ暗

  ホテルにチェックインを行い、ゆっくりする。といきたいとこなのだが、まずはランドリーで着たものを洗濯し、ご飯を食べに行かねば。幸いにもホテルにランドリーが存在し、ホテル前にはピエロの店(マクドナルド)、全身白スーツ黒縁メガネおじさんの店(ケンタッキーフライドチキン)、中華料理屋があった。

私が選んだのは…

   夜マックなどしたことがなく、つい勢い余ってバンズをタブルにしてしまった。

ピエロの店。やはり夜でも賑わっている。洗濯を済ませ、明日に備えてさっさと寝ることにする。


 1日目を振り返っての反省

  今回の旅での1日目の教訓としては2点が挙げられる。1点目はGARMIN先生は使い方を間違えると鬼教官になりうるということである。一気に50kmほどの距離を引いてしまうと本当に難所に連れていかれる。確かにそれはそれで面白いのだが、長丁場を走る場合高低差と主要道ではない道をあらかじめ確認した後にGARMINでルートを引くべきである。そうでないとバーチャルトレーナーとともにキツイ道を行く羽目になってしまう。
 2点目は誰でも知っている土地に行けば大抵安くでホテルに泊まれるということ。これに関しては事前の予約がなくても泊まれるところが多いということを意味している。だが決して侮っては行けない。今回はシーズンを外れていたからまだ何とかなったが、シーズン中ではこうはいかないため注意が必要である。

引用した小説はこちら。